2025年度日程表(2025年4月~2026年3月)
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トラウマ心理教育グループ「きつねの会」
性暴力を受けた女性サバイバーのグループ「たぬきの会」に加えて、初めてグループに参加する人向けの「きつねの会」を始めます。
サバイバー同士で、日常生活で感じることや困りごとなどを語り合う「たぬきの会」に参加する前に、「きつねの会」ではトラウマに関する基本的な情報を学ぶ心理教育を行ないます。性被害を受けたあと、さまざまな不調に苦しむ人は少なくありません。「自分がおかしくなってしまった」「どうしたらいいんだろう」と思うこともあるでしょう。自分に何が起きているのかを知ることは、回復に進む一歩になるはずです。
《きつねの会について》
・第二土曜の10:30~12:00(90分間)です(※8月を除く)。参加費 1回 2,000円(当日、現金払い)。
・初回のみ、10:10開始のオリエンテーションにも参加いただきます(オリエンテーション1,000円。上記の参加費とあわせてお支払いください)。
・サバイバーのグループに初めて参加される方は、原則、「きつねの会」から出てください。
・「きつねの会」は、10回分(およそ1年分)の内容ですが、慣れてきたら適宜、「たぬきの会」に移ることができます。
・すでに「たぬきの会」のメンバーである方も、心理教育を受けるためにご参加いただけます。ただし、同日に2つのグループに参加することはご遠慮ください。
・原則2名の女性スタッフ(臨床心理士・公認心理師)が担当します。
・医療機関やカウンセリングを受けられている方は、グループプログラムへの参加が可能か、担当者と相談されることを推奨します。当方は、医療的・緊急的な対応ができません。
・教材費は、初回参加費に含まれています。再度、入手する際は実費がかかります。
お問合せ・お申込みは、tanukinokai2015@gmail.com(被害者支援部門)まで。
〈2024年度のスケジュール〉 いずれも10:30~12:00
5月11日
6月8日
7月13日
9月14日
10月12日
11月9日
12月14日
2025年 1月11日
2月8日
3月8日
たぬきの会~性暴力被害女性の回復のための支援グループ
もふもふネットでは、月1回、サバイバー女性のためのグループを開催しています。
1回2時間、メンバー同士の話しあい中心で進めるゆるやかな会です。メンバーが安全・安心に参加できるよう、臨床心理士のスタッフがサポートします。
メンバーは全員、お互いの個人情報を守る約束をしていただきます。都合のつく回のみの参加も歓迎します。
初めてたぬきの会に参加される場合は、初回参加前の30分間、担当者があらかじめ個別で面談して、オリエンテーション(1,000円)を行います。
tanukinokai2015@gmail.com宛にご連絡ください。
【開催日時】原則第2土曜日 15時半~17時半
【参加条件】
・性暴力体験のある女性(おおむね18歳以上)
・グループでの話し合いに参加できる方
※事前のオリエンテーションで、個別相談や他機関をご紹介する場合もあります。
「たぬきの会」では医療的な緊急対応ができないことをご了承ください。
【参加費】
・1回(2時間)、2,000円 (当日会場でお支払いください)
・初回オリエンテーション(約30分間)は、1,000円です。
【申し込み・お問い合わせ】
tanukinokai2015@gmail.com(担当:もふもふネット 野坂祐子)
たぬきの会:参加者の声
現在のメンバーが「きっと同じような体験をしている人がたくさんいるはずだが、最初の一歩を進むのは不安にちがいない」という思いから、これから出会う仲間に向けたメッセージを届けてくれたのでご紹介します。
YOKO
「たぬきの会参加当初はまだ性的虐待について話す事に怖さや戸惑いがあり、体験を話したり、人の体験を聞いたりしてしんどくなる事がありました。ですが回を重ねるにつれ楽に話せるようになっていき、だんだん気持ちが軽くなりました。話すことで体験が整理でき、回復の大きな手助けとなったように思います。
参加して同じような事で悩んでいる仲間がいて一人じゃないと思えたこと、共感して話を聞いてもらえたことが嬉しかったです。
専門家の先生が主催されているので話しやすく安心して参加できました。今は参加してしんどくなるどころかスッキリとして帰れます。最初の一歩に勇気は要りましたが参加して良かったと思います。」
KIYOMI
■参加してすぐ
被害は各自さまざまですが、同じような苦しみを抱えた人たちと会えることで一人じゃ
ないと感じたこと。この場でもしパニックを起こしてもプロの先生がいてくださるとい
う安心感。このことを実感できた事で限定的に事件の事を少しずつ話せるようになりま
した。
■プログラムを終了して
一言でいうとスッキリしました。
それまでは、被害者である事を社会的に隠したい気持ちと、被害により長年影響されて
いるリアルな日常とのバランスの悪い状態(バレたくないけどわかってほしい)に答えが
ない気がしてひとりで暗い気持ちでした。けど、それは自分の一部に過ぎないと思いみ
んな同じなら一緒に考えていけばよい、と少し楽観的かつ長期的にかまえられるように
なりました。
自分の事を自分で言葉にすること、それを受け止めてくれる人がいる場がこんなにも大
事なのだと痛感しました。
■現在
たぬきの会に参加し始めてもうすぐ2年。事件から丸7年を迎えようとしています。仕事
や日常生活にもそれなりにペースをつかんで、できなかった事が少しずつできるように
なっていっています。
月一回のたぬきの会では、その間しんどい事ややる気がない事なども近況報告していま
す。互いにわかる、あるある、という共感はとてもホッとします。
気になった方は、継続する決意はいらないので、一度来てみたらよいと思います。参加
者同士、良いも悪いも影響を与えることは前提の場だと思って一歩をふんでみてくださ
い。私もいろいろ探したことはありますが、このような場は他にはないと思います。
(報告)たぬきの会メンバーによるイベント
★2021.3.6 被害当事者との対話「箱を飛び出せ」
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★2017.10.7「性暴力被害、それぞれの体験と回復の話」
親から性的虐待を受けること、そして、家庭でさまざまな暴力があるなかで育つということは、子どもにどのような影響をもたらすのでしょう。また、成人後のレイプ被害のあと、生活や生き方はどんなふうに変わるのでしょう。
性暴力が、被害者に及ぼす影響の大きさは知られつつありますが、サバイバーの声はまだ社会に広く届けられていないように思います。
「性被害を受けたらどうなるの?」「身近な人が性被害を受けたら、どうしたらいい?」「よりよい支援を提供するために専門家が留意すべきことは?」――こんな疑問や関心のある方に向けて、このたび、性暴力の女性サバイバーのグループである「たぬきの会」では、メンバー2人によるスピーチ・イベントを行うことにしました。
性暴力についてもっと理解したい方、同じような体験をした女性の話を聴いてみたい方、被害者のご家族の方、あるいは被害者支援の仕事に関わる方など、一緒におふたりの体験談を分かち合ってみませんか?スピーカーの希望により、参加者は「女性のみ」(事前申込制)といたします。
◆日時:2017年10月7日(土)13:00~16:00 ※開場 12:45~
◆スピーカー:「たぬきの会」メンバー Yokoさん & KIYOMIさん
(聴き手:野坂 祐子)
◆内容:おふたりの体験談を聴いたあと、感想のシェアリングを行います
◆対象:女性のみ、12名定員
◆受講料:2,000円
◆申込先:tanukinokai2015@gmail.com
(当日は、仮名での参加もOKです)
被害者の体験はさまざまです。回復の道すじも、人それぞれです。
そして、サバイバーを支えるためにできることが、もっとたくさんあるかもしれません。
みんなで性暴力被害について考える機会にできればと思っています。
注)このイベントは終了しています